指導方針

大学入試は大きな変革期を迎えています。試験の点数のみで合格者が決まっていた時代は去りつつあります。日本の大学のみならず、世界中の大学が、試験の点数だけで生徒の能力を判断するのではなく、多様な能力を持った一個人として評価しようと試みています。こうした変化も追い風となり、設立当初から全人的な教育を目指してきたGKAからの卒業生達は、日本、そして世界各国の大学へと進学してきました。本校卒業生の進路は国内に限らず世界各国へと多岐にわたります。日本の大学入試においては、とりわけAO入試や推薦入試において、GKAで培った高い英語力や多様な経験が高く評価されてきました。
生徒達の希望進路の実現をサポートするため、本校の進路指導部では、様々な大学の情報を生徒達に提供するのみならず、生徒達が自分自身の特性や経験と向き合い、学校の外の世界との接点を持ち、将来に対する「志」を言語化していくための様々なプログラムを実施しています。こうして紡がれた「志」は、新たな時代の大学入試においてもGKA生の大きな武器となるでしょう。

1. 進路カウンセラー
   国内大学進学ではAO推薦入試の比率が高い本校において、進路希望に応じた担当カウンセラ
   ーは欠かすことのできない制度となっています。進路カウンセラーは出願校選びだけでなく、
   面接練習をしたり、大学に出願するエッセイや志望理由書を何度もじっくり議論しながら生徒
   とともにつくり上げていく存在でもあります。GKA卒業生は国内大学、海外大学どちらにも進
   学しているため、それぞれの国の入試制度に精通した教員がカウンセラーとして配置されてい
   ます。さらに、アメリカとイギリスへの大学進学を円滑に進めるため、GKAは日本国内で20箇
   所ほどしかないSATの試験会場となっているほか、UCASの出願受付窓口としての指定も受け
   ています。
2. アフタースクール
   9年生後期から12年生を対象にして、放課後に「アフタースクール」と呼ばれる様々な課外
   授業を開設しています。アフタースクールでは、好奇心と探究心を育てるためのユニークな講
   座を生徒に提供したり、大学受験対策のための特別授業などを行ったりしています。過去には
   第2外国語の授業やSAT試験対策などもアフタースクールとして行われてきました。
3. ＧＫＡラウンド・トーク
   毎年秋に、11年生が後輩に対して自らの経験やキャリアを語る「GKAラウンド・トーク」を
   開催しています。生徒たちはそれまでの11年間のGKA生活を振り返り、自分がどんなことに興
   味があるのか、どんな失敗や学びを経験してきたのかを言語化します。そして、親や先生では
   なく、先輩だからこそ語れる言葉で、後輩たちにメッセージを伝えます。
4. キャリア教育
   高等部を通して、世界中の様々な大学からのメッセージを直接聞くことのできる機会を提供し
   ています。2018年度の例では、北海道大学や岡山大学などの国内大学をお招きしたり、ヨーロ
   ッパの大学の合同説明会を学内で開催しました。さらに、世界中の大学が一堂に集まる「関東
   カレッジ・フェア」への参加、国内外の大学や留学エージェント等による本校生徒のための合
   同説明会の開催なども行っています。GKAで学ぶことが、将来の進路選択の幅を大きく広げて
   くれていることを感じる機会でもあります。